年が明けてからこっち、ずっと山での仕事が続きます。
今日も変わらず、親の敵のように降る降る。
雪を見続けると晴れでなくても目がやられ、だんだん平衡感覚が
おかしくなるように錯覚します。
路肩付近はオーバーハングした雪庇になっていることが多いので
気をつけないと。
帰りは遅くなった上に芯まで冷えたので、あったかいラーメンで
暖を取りました。
冬のラーメンは至宝です。
さて、今日はこれを聴いてます。
和製ドゥーム・ハードロックバンド、人間椅子が2011年に発表した
20作目に当たる(含ベスト盤)「此岸礼讃」です。
毎回趣向を凝らしつつ、けれども自分達らしさを盛り込むことも
忘れずに、あくまで根っこにあるのはブルージーなハードロックや
ドゥームなヘヴィロックなどなどで。
ギターの和嶋さんがいつものプログレ趣向を敢えて控え、
よりストレートな路線の曲を手掛けていることに少々驚き。
こちら方面はベースの鈴木さんが得意とする方だったんですが。
ヘヴィなリフに乗せて鈴木さんが民謡や浪曲風に歌い上げる3曲目
「あゝ東海よ今いずこ」が、詞と曲の意外な符号を得て聴く度に
ハマるハマる。
また、募る思いをメランコリックな詞とドラマティックな曲展開に
乗せて切々と歌い上げる長尺曲、和嶋氏作の8曲目「胡蝶蘭」も
聴いているこちらの胸をえぐる様な鋭さを備えています。
そんな中、1番気に入ったのは鈴木氏作の3分にも満たない
スラッシーなファストチューン12曲目の「地獄のロックバンド」
なのでした。
人間椅子はスローでヘヴィなナンバーがウリですけれど、意外と
スラッシュ系の曲にも当たりが多いのです。
昨年で活動25周年を迎えた人間椅子。
これからもマイペースな活動でこちらを楽しませてくれることでしょう。
それでは。