今日もお仕事。
朝からカンカン照りで海水浴にはもってこいな天候。
おりしも世は週末で且つ、この天候。
この機を逃すかと浜茶屋さんも喜んでいることでしょう。
今日も仕事で1日潰れたので、残りの時間音楽を聴きつつ静かに過ごします。
というわけで、今日はこれ。
ソフトロック/ポップロックバンドのパイロットが76年に発表した3rd
「MORIN HEIGHTS」です。
バンドの主要メンバーの1人であるビリー・ライオールが脱退し
トリオ編成となっての1枚。
プロデューサーはこれまでのアラン・パーソンズに変わり
クイーン等を手掛けたことでも知られるロイ・トーマスベイカーが担当。
その影響かこのアルバムでは今までの路線とは違いハードロック然とした
ギターを前面に押し出して大胆なイメージチェンジを図ってきました。
プロデューサーの影響なのでしょうがオーバーダヴを施したギター、
コーラスを多用し全体の統一感に配慮された曲構成等々、
どこかクイーンの曲を思わせるそんなアルバムになっていますね。
インナーにもありますがシングルヒットも無く地味な存在の
このアルバムですが、売上的には3枚の中で一番売れたというのだから
届く人にはちゃんと届いていたんだろうなと考えます。
さて、1曲目、ベアーンスンのペンによる「HOLD ON」ですが
エッジの立ったハードなギターにR&B等のブラックミュージック的な
リズムを持ち込んで明らかに今までのパイロットとは違うんだぞという
意志表明的なものを感じさせるなかなかヘヴィな1曲。
そうやって緊張感が高まったところにパットン作の2曲目「CANADA」の
ポップさで、今までのパイロットの路線を踏襲するあたり
上手いやり方だと感心させられることしきり。
このようにハードな面とポップな面とのバランスが良好で
アルバム全体にも良いメリハリがついているので、繰り返しでも
聴き飽きないという嬉しい構成。
最近ではめっきり数を減らしたこういったポップスや産業ロック系の
アルバムですが、今、無いのならこうやって過去を紐解けば
鉱山の如くザクザクと出てくるので、俺なんかは決して後ろ向きな
行為とは思ってはいないんですけどね。
今、無いのであれば過去に教えを請うのも一つの手ってことで。
それでは。