穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

白昼夢

今日は自衛隊の射撃演習場側の廃村でお仕事。
人気もまるで無く静かなもんです。
周囲には小銃の小気味よい発砲音が響き渡るのみ。



ホラーゲームSIRENあたりにぴったりな寂れっぷり。
僅かに残った家屋も朽ち果てるのを待つのみ。



はい、今日はこれを観てました。
熱く且つ地味な戦闘が繰り広げられるタイトルもそのものズバリな
「戦闘機対戦車」です。



舞台は1942年、ドイツ軍が撤退した北アフリカ戦線。



連合軍側の主役、アメリカ陸軍所属のカーチスP-40。
F型以降はウォーホークの愛称で親しまれイギリスではトマホークや
キティホークの名で知られた1機。
性能的には特に秀でたところは無いものの、万全の量産体制を背景に
連合軍の巻き返しに多大な貢献をした1機でもあります。



対するドイツ戦車は、んん?シャーマンのイージーエイトに
十字がついているところを見るに鹵獲車両なんでしょうか?



え?パンターって、これ、イージーエイトなんじゃあ・・・



どうやらこのイージーエイトが劇中でのパンター中戦車役のようですね。
友軍がやられ復讐心に燃えるイージーじゃなかった、パンター戦車の
追撃が始まります。



撃墜されてしまった僚機。
脱出したパイロットを助け出し逃げ出そうとしたその時
砲撃の破片により主翼に穴が・・・
それだけでは済まず、破片のダメージにより冷却水漏れまで。




ここに飛べない戦闘機とそれを追撃する戦車という地を這う者同士の
熱い戦いが始まりました。
劇中では普段は省略されがちな砲弾の装填から排莢までの一連の動きも
きちんと描写されているところに好感度アップです。



そして長い逃走の果てにお互い会い見える。
果たして勝つのはどちらなのか・・・




元々がテレビ用の映画だったので正味の時間も70分少々と大変短く
ダレずに最後まで一気に観ることができます。
また、余計なストーリーや演出を極力避け戦闘にのみ特化した
大変潔い作りにも好感が持てますね。
低予算に短時間という悪条件を逆手にとり、アイデアと編集の妙で
1本撮り上げたスタッフのセンスと熱意には頭が下がります。



そしてこの映画の真の主人公、ウォーモンガーなイカレたドイツ軍
将校役を演じきった「サハラ戦車隊」や「フライングハイ」等々で
お馴染みの名優ロイド・ブリッジスの狂気溢れる怪演が、この映画での
ギラリと光るセールスポイントにもなっていると感じます。



短時間で手に汗握れる良質の短編映画。
たまにはこんなのも悪くないですね。
動くシャーマンとかも観れたことですし。












それでは。