穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

悪魔の審判

スペリオール連載の山本さほ著「岡崎にささぐ」2巻が発売されて
いたことにちっとも気付いておらず、慌てて捕獲。
前巻では小学生だった主人公達も中学へと進み、交友関係を含めた
諸々にも確実に変化が訪れ、主人公達の身の回りの世界が徐々に
膨らんでいく様が丁寧に描写されており、気付けば最後まで
一気読みしていました。



さて、今日は映画を1本。
イギリスと西ドイツの共同制作で監督はあの「ワイルドガンズ」で
お馴染みのサム・ペキンパーがメガホンをとった77年制作の
戦争のはらわた」です。



当時としては珍しいドイツ側の目線で描かれた1本。



鉄十字勲章獲得に纏わる欲望や裏切りといったものを軸に描かれた
濃厚な人間ドラマ。
とはいえ、監督はあのペキンパー。
スローモーションを駆使した戦闘及びバイオレンスな描写は折り紙
付きなのでした。



戦争の愚かさや悲惨さを濃密に描き出した1作でもありますが、
劇中の後半、大戦時のソ連戦車であるT34/85がモリモリと出てきます
ので、戦車ファンにも堪らないものがあると思います。



そのT34が塹壕を踏破し、建物の壁をぶち抜き、辺りかまわず
発砲しながら縦横無尽に暴れ回る様は、敵側戦車とはいえ天晴な
活躍ぶりで胸がスカッとするのも事実。



所詮、人殺しの道具なのだと頭では分かっていながらも、その迫力に
満ちた重々しい挙動を見ると、どうしてもその魅力には抗うことは
できないのです・・・
痛烈な皮肉を込められたラストシーンも必見な1本なのでした。



















それでは。