本を1冊読みました。
著者である富田氏によるドナルド・フェイゲンの名盤である
「ナイトフライ」について綴られた解説書、「ナイトフライ
録音芸術の作法と鑑賞法」です。
名盤「ナイトフライ」を題材にアルバム制作というものを
作編曲、楽曲制作家でもある著者の視点から丸ごと1冊かけて
深く深く掘り下げたのが本書。
スタジオでの録音技術がよりいっそう職人芸となり、筆者の
言う録音芸術にまで上り詰めたことがよく理解できました。
曲を楽しむ際にその制作過程や曲そのものを意識しつつ、
分析しながら楽しめるという面白さにも気付かされます。
内容的にはかなりマニアックな部類に入るのでしょうが、
俺の様な素人でも少しずつ理解しながら読み進めると本書の
面白さが段階的に分ってくる点もツボでした。
はい、今日はこちら。
アメリカ出身のハードロック・バンド、ダストが1972年に
発表した2nd「HARD ATTACK」です。
哀愁たっぷりで実に男臭いヴォーカルで聴かせるハードロック/
ロックンロールのアルバム。
荒々しくハードにドライヴする曲ばかりではなくピアノやオルガン
の鍵盤楽器に加え、アコギやストリングス等を取り入れたスロー
テンポのバラードも実に素晴らしい仕上がりです。
後にプロデュース等で名をあげる彼等ですが、その中でも
ドラマーのマーク・ベルがラモーンズのマーキー・ラモーン
として参加することになる点が1番の驚きでした。
米産バンドながら欧州産バンドのような愁いと哀愁をたっぷりと
湛えた曲を演奏するイカシたバンドなのでした。
それでは。