1枚聴きました。
アメリカン・ハードロックバンドのカクタスが、
ニューヨークはロングアイランドにて行ったスタ
ジオライヴ音源主集がこちら「Long Island New
York, 1971」です。
間近に迫った2nd発表のプロモーションを兼ねて
地元ラジオ局の特別番組用として行われたライヴ。
そして、その番組から招待されたオーディエンスの
前で行われたなんとも贅沢なスタジオライヴです。
1曲目「EVILE」で雪崩の如く切り込んでくるアピスと
ボガートの超重量級リズム。
それに呼応するかのように鋭く切り込むマッカーティ
ーのギター。
そこにのっかるデイの絞り出すソウルフルな歌声と、
これだ、このド迫力で分厚い音の壁を繰り出す鉄壁の
布陣こそ初期カクタスメンバーの醍醐味なのだと思わ
ず膝を打ちます。
続く2曲目はアピスのドラムソロ。
まるで雷神が憑依したのではと錯覚しそうな程、その
鬼気迫るドラミングに魅せられてしまいます。
内容的には1stからの曲を軸とした全9曲。
その時点では未だ未発表であった3rdからの曲も演奏
され、オーディエンスも大変な盛り上がりを見せている
様が音の向こう側からも伺えます。
ソリッド且つ、シンプル。
あまり湿度を感じさせないその音像は、その後、続々と
登場する多数のアメリカン・ハードロックバンドの礎と
なるのでした。
それでは。