一冊読みました。
「アーケード未発売・未稼働ゲーム大全」です。
業務用、家庭用を問わず開発中止や発売中止に
なったタイトルなぞ、それこそ数え上げたらきり
が無い程存在しますが、この本は業務用で発売ま
でに至らなかったタイトルを、当事者のインタビ
ューなどを交えながら纏めたもの。
とはいえ、冒頭で既に断りが入れてありますが全
てのタイトルを網羅しているわけではないとのこと。
未発売タイトルといえばいろいろありますが、当時
ショーで見かけたものの、ロケテストが芳しくなか
ったそのままお蔵入りなんてパターンもいくつかお
目にかかりました。
目を通していて印象深かったものは本書に収録されて
かくいう俺も当時のショーで実際に触れてみましたが、
ゲーム内容は単調、おまけにすぐリセットがかかるの
かゲームの進行が止まるなどなど、正直、相当厳しい
なというのが素直な感想でした。
そんな内容を鑑みてなのか期待されていたタイトルで
したが結局、世に出ることはありませんでしたね。
他にも東亜プランのDT7も、ショーで実機に触れる機会
に恵まれましたが、これもリリースには至りませんでした。
こうした未発売や開発中止タイトルを時代の仇花と捉え
ずに、業務用の歴史の中での重要な一部であるという観点
に基づき纏められたこの一冊。
ネットが存在しなかった時代のお話しですから業務用はそ
の性質上、家庭用に比べても遥かに情報を得る機会が限ら
れていただけにこういった形で一冊に纏められた本書は
当時の情報誌としても価値があると考えます。
それでは。