穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

旧友の来訪

今月号のレココレは全盛期イエスの特集。
「危機」をはじめ、この時代の名盤についてのあれこれを読んでいました。



そんな中、あるページに目が留まりました。
とあるミュージシャンの追悼記事なんですが、そのインタビュー記事が
なんと、仮面ライダー555で主役を務めたタッくんこと半田健人
だったので、こりゃビックリってなもんで。



故人の経歴については勿論、その思いが高じて自身のソロアルバムにも
参加してもらった経緯など、その豊富な知識と共に昭和歌謡という
ジャンルを大変愛情深く研究しているのだなあと、あらためて
感心した次第なのでした。



さて、今月号の特集に準えて今日はこれ。
プログレ・ロックバンド、イエスのヴォーカリストである
ジョン・アンダーソンの76年発表の初ソロ・アルバム
「OLIAS OF SUNHILLOW(サンヒローのオリアス)」です。



のどかで牧歌的な歌声でジョンが歌い上げる中世風サウンドの中にも
東洋的ムードも感じさせるなかなか不思議な感じの曲達。
民族楽器を思わせる幻想的な弦楽器、表に出たかと思えば気が付けば
裏に回っていたりと変幻自在なシンセサウンド等々、イエスの雰囲気を
残しつつ、それとはまた少し違うジョンの思い描く詩的で神秘的な
世界が展開されており、なかなか野心的な試みの1枚だと感じます。
ときに讃美歌を思わせる曲があるかと思えば、そのまんまポップス
のような造りの曲もあり、なかなか楽しませてくれますが、やはり
7曲目の「Moon Ra/Chords/Song Of Search」の完成度が頭一つ
抜きん出ているように思います。
いつまでも後を引くどこか寂しげな郷愁めいたものを感じさせてくれ、
赦されるならずっとその余韻に浸っていたくなる、そんな1曲です。



この時期のイエスのメンバーは個々にソロを発表しましたが
その何れもが高い完成度を誇り、やはり彼等は只者ではないという
事実を再認識させてくれるのでした。














それでは。