穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

匂い王

今回の上京目的であるサクソンのライヴ会場へと

やってまいりました。

本来であれば11月の予定でしたが、公演1週間前

になってビザ関連のトラブルにより4月へ延期さ

れたものです。

 

 

 

チケットの整理番号順に呼ばれ中に案内されます。

俺の番号は52番。

そのおかげかステージから4列目辺りに陣取るこ

とに成功しました。

いや、それにしてもハコが狭いですね。

 

 

 

待つこと1時間少々。

暗闇の中、次々とメンバーがステージに姿を現し

ライヴスタート。

一発目は新譜から「Hell, Fire and Damnation」。

コール&レスポンスも上々で会場も大いに盛り上

がります。

続く2曲目が「Power & the Glory」。

会場内の声援が怒号の如く一気にヒートアップ。

そりゃ、2曲目でいきなりこれを持ってこられち

ゃねぇと、納得することしきりです。

 

 

 

今回は新譜と過去曲、あと2ndアルバム曲の再現

という触れ込みでしたので嫌でも期待が高まると

いうものです。

そうした期待の中、5曲目で「Heavy Metal Thund

er」が!

興奮した観客が津波のようにステージに押し寄せ

揉みくちゃにされましたが、負けてはおれぬとこ

ちらも拳を振り上げサビで合唱します。

また、ベースのニッブス・カーターが常にステー

ジ前まで詰め寄り、盛んに観客を煽ります。

それに堪えるファンの皆様、実に良い相乗効果が

出ています。

その後も「Dallas 1 PM」「Strong Arm of the Law」

と、名曲が目白押しですから会場内の空気もカン

カンに高まってきました。

 

 

 

そして10曲目、「Motorcycle Man」のイントロと

共に2ndアルバムの曲が始まります。

もう、俺を含め会場内の声援が凄い凄い。

そうだ、これを聴きたくて俺はこの会場に足を運

んだのですよ。

そういえば今回のギタリストは先にツアーからの

引退表明したポール・クィンの代わりとして、あ

のダイアモンド・ヘッドのブライアン・タトラー

が参加しています。

派手なアクションは見せませんが実に手堅いプレ

イでバンドの音に貢献していました。

ダイアモンド・ヘッドの活動と併せ二足の草鞋と

いうことなんでしょうね。

バンドの屋台骨であるドラムのナイジェル・グロ

ックラーも、地鳴りのような太く切れのよいツー

バスで存在をアピールすることを忘れません。

 

 

 

ダグ&ブライアンのコンビネーションも上々で、

バンドサウンドの質を高めているようでした。

「747 (Strangers in the Night)」「Wheels of Steel」

Suzie Hold On」等々、長く聴き親しんだ名曲

の数々が目の前で再現され、こちらに向かい容

赦なく浴びせられます。

いや、こんなのもう抗う術なんてございませんて。

 

 

 

「Machine Gun」の演奏を終え、ステージから姿を

消すバンドメンバー達でしたが、観客からのサクソ

ンコールに呼び出され「Crusader」でアンコール開始。

それを受けて会場内は割れんばかりの拍手と歓声です。

「Princess of the Night」までの全4曲、アンコールも

インターバル無しで一気に突っ走ったのでした。

 

 

 

周囲は俺と同じようなNWOBHMをリアルタイムで体験

してきたような年齢層高めな古兵の姿が目立ちましたが、

それだけ長いこと愛され続けてきたという事実の証左で

もあります。

また、リーダーのビフが74歳という高齢にも関わらず、

あの声量と声域を誇っていた点にも驚愕いたしました。

オマケに休憩らしい休憩も殆ど挟まず一旦、ステージか

ら姿を消すまでの1時間20分を、跳んだりシャウトを決

めつつ、ファンを煽ることも忘れない旺盛なサービス精

神には脱帽するしかありません。

 

 

 

今回の良かった点は、会場の狭さ故のバンドメンバーを

至近距離で拝めたことが1つ。

ただ、その狭さ故に会場後ろのファンはフロアにも入れ

なかったというような話も聞きました。

正直、もう少し大きな会場でも全然余裕だったのではと

考えます。

2011年のクラブチッタから実に14年ぶりとなるサクソン

のライヴ。

年齢とスケジュール的なものもあるのかもしれませんが、

また来日を願わずにはいられません。

そして、ここまで熱いファンが日本にはまだこんなにい

るのだという事実を確認できたことだけでも収穫でした。

 

 

 

放心状態で宿へと戻りますが、その前に遅くなった夕飯を。

 

 

 

心地よい疲れと共に眠りについたのでした。

本当、思い切って観に行ってよかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは。