穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

転落の楽典

休暇2日目。
引き続き大掃除でパタパタ、バタバタ。



今日はこれを聴いてます。
盲目の管楽器奏者、ローランド・カークの晩年のアルバム
「OTHER FOLKS' MUSIC」です。



このローランド氏、ステージ上ではありとあらゆる管楽器を用い
即興演奏に明け暮れた方でもあります。
サックス数本を首からぶら下げなんて当たり前で、そのサックスを
3本同時に咥えて吹いてみたり、2本のフルートを1本は口で、そして、
もう1本は鼻で吹いてみたりとか、演奏する楽曲は古今の音楽という音楽の
エッセンスを貪欲に吸収したものながら、このアルバムではジャズのお手本に
根ざしたビックリするぐらい基本に忠実な演奏に聴こえます。



ステージでのその飛び道具的な楽器の使い方から
「魔人」だの、「変人」だの、挙句の果てには
「グロテスクジャズの担い手」なんて、さんざん不名誉な呼ばれ方をした彼。
ただ、そういった多数の管楽器の使用は、盲目故のコミュニケーションの
取りづらさから来た彼なりの解決策なのだと以前、どこかの
サイトで述べていた方がおられます。
コンタクトが取り辛く、人とのタイミング等の合わせが
不自由なぐらいならいっそ自分で全てプレイしてしまった
方がコントロールもしやすかったのかもしれませんし。



アルバム冒頭の「WATER FOR ROBESON AND WILLIAMS」での
物悲しいハーモニカの音色で「おっ?」っと耳を惹きつけ、
その後もフルート・ソロが熱い「DONNA LEE」などなど
聴かせどころが満載なアルバムです。



彼のアルバムなら「DOMINO」などのこのアルバム以上に人気の
ある物が多数存在します。
それでもこのアルバムは晩年期の円熟味を増した魂こもった
演奏が凝縮されている好盤なので、未だに聴く1枚でもあるのです。



余談ですが、あのジェスロ・タルも「SERENADE TO A CUCKOO」を
カバーしていたところを見るとイアン・アンダーソンもあの奇抜な
フルートの演奏方法だけではなく、その曲にも影響を受けて
いたのだろうと推測されます。



コミカルなその演奏方法を頭で想像しながら。



それでは。