休暇1日目。
お使い、大掃除、子守りとなんだかんだで忙しい。
仕事やってた方がいいかもしれない。
今日はこれを。
ジャズ・オルガン奏者であるジミー・スミス。
その彼が1960年に発表した大ヒットアルバム「MIDNIGHT SPECIAL」です。
ジャズなのにこれはソウルのアルバムかと勘違いしてしまう程。
その理由はジミーが弾くハモンドB3の影響。
アルバム全体はスローテンポの物が多くゆったりと聴かせますが
各パートの演奏はそれこそ火が出る程熱い。
太く、暖かく、そしてソウルフルで非常に粘度の高い音を出すジミーのハモンドオルガン。
ぱっと聴いた感じでは曲の雰囲気に合わせたように聴こえますが、その実、
負けじと激しくブロゥするスタンリー・タレンタインのサックス。
そしてギターのケニー・バレルが二人に負けじとクールなフレーズを爪弾いて。
そんな三人が繰り広げる1曲目「MIDNIGHT SPECIAL」ですから
つまらないわけがありません。
当時はジャズのチャートだけでは収まらず他ジャンルのチャートにも飛び火して
多くの人々に知れ渡るようになったんだとか。
確かにこのアルバムを聴いているとジャズやソウルの枠に囚われない
非凡な内容であると気付かされます。
ヴァーヴ時代のジミーはといえば幾分はっちゃけた押しの強い
プレイの印象でしたがこのブルーノートレーベルでの第一弾では
ぐっと落ちついた演奏に徹しており、曲の表情まで違って見えます。
(それでも時々溢れ出したかのように走り出すオルガンを聴くと、
「ああ、やっぱりな」とは感じますが。)
深夜に酒でも舐めながら聴き入るのが実に合いそうな1枚なのでした。
それでは。