穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

若いコとドライブ 〜80'から来た恋人〜

日中はまだまだ暑い日があったりする10月初旬。
勢いさえつけば一気に秋も深まりそうなんですけど。



さて、今日はこれを。
マイクとC.J.のズーター兄弟によって結成されたズーターズの
98年発表の2nd「AMERICAN POP」です。



かのポール・ギルバートに見出されデビューのチャンスを掴んだ彼等。
1stで見せたハードさとポップさを更に推し進めた1枚となりました。
ザクザク刻むハードなバッキングギターに極上のポップなメロディーと
コーラスを被せてくるあたりはこの手の愛好者には堪らないものがあるはず。
気持ち、ハードロック寄りに聞こえますがこの良質なメロディーの前では
さしたる問題ではないほど高品質なパワーポップです。
いやー、プロデューサーのポールが絶賛しただけあり、このメロディーの質の高さには
ただただ驚かされるばかりです。



ギターソロにも注意しつつ耳を傾けてみると、その達者な腕前に感心することしきりでした。
ポール顔負けの速弾きを決める箇所もいくつかあり、その非凡さが伺えますね。
爽快感全開で突っ走る1曲目の「LIFE GOES ON」から始まり緩急交えつつ
最後まで一気に聴かせてくれます。
そんな中、8曲目の「WELCOME TO MY MIND」の耳を引く特徴的なギターリフが
一際輝いて聴こえます。



ただ、紹介された雑誌の影響なのか、彼等の知名度はいまひとつというのが正直なところ。
ポール・ギルバート繋がりからなんでしょうけど、雑誌「BURRN!」で扱わずに
もっと他の彼等のジャンルに適したメディアで紹介されていればもう少し今の状況も
変わっていたのではないかと邪推してしまうほど、デビュー以後の彼等のポジションは
その楽曲の質の高さとは裏腹に恵まれているとは言えないものですので。



その後、バンド名もマグナ・ファイと変え地道に活動を続けていたようですが
その後の動向はあずかり知らぬところです。
C.J.ズーターはソニックシリーズで有名な瀬上さんのバンドで、
ギターを弾いたりちょこっと歌ったりしていたのは確認できましたが。
バンドとしての長い活動を願わずにはいられません。



晴れた日には車を走らせこんなアルバムをかけるに限るなあと感じた秋の1日でした。



それでは。