現場にてみょうがの群生地に遭遇。
むせかえるようなみょうがの濃厚な香りが鼻を突きます。
はい、今日はこれを読んでます。
河出書房のムック、文藝別冊シリーズの新刊。
「山上たつひこ 漫画家生活50周年記念号」です。
巨匠、山上たつひこ氏の漫画家生活に纏わるあれこれを、ぎゅっと
詰め込んだ特濃な一冊。
なんといっても3万字インタビューが圧巻です。
ギャグ漫画「がきデカ」で一世を風靡した氏の
生い立ちから漫画家になるまで。
また、そこからの作品の流れから、何故、ああいったギャグマンガを
描かなければいけなくなったのか等々、今までそういったものが
本人から多く語られることが無かっただけに、大変興味深く
読み進めてしまいました。
他にも主要作品のリストや解説、劇中での一発ギャグ特集なんて
緩い企画もあり、肩ひじ張らない紙面構成が魅力でしょうか?
また、豪華ゲストによる寄稿もウリの一つでしょう。
高橋留美子、吾妻ひでお等々、同業者からの物が多めですね。
あの、萩尾先生まで寄稿されていたり。
驚いたのが常日頃から山上氏の大ファンと公言していた、
あの、江口寿史氏の新作があったこと。
たった4ページとはいえ、これは嬉しい。
内容の方は氏が以前発表した「ドギワ荘の性春」のキャラで
山上氏の「イボグリくん」をなぞらえたもの。
下品で真っ黒なキャラが暴走する様を描いたとにかく最高の一作。
この作品を読めたことが一番の収穫でしょうか?
まだまだ読み足りないので暫く集中して読み込むことになりそうです。
それでは。