リボンの武者も13巻。
一定のペースを保ちつつ刊行されることに感謝です。
お互い各校混成の即席チームによるヤイカvsしずか戦も
ひとまずは決着がつきました。
それを経ての次なる一手がまた楽しみな展開になってき
ましたね。
はい、今日はこちら。
ルースト・レコードよりリリースされた今も尚ピアノ
トリオの金字塔として称賛されるアルバム「THE BUD
POWELL TRIO」です。
「バド・パウエルの芸術」の邦題が表すとおり、この演奏
を耳にすれば過去に何度も再販されていることにも納得
せざるを得ない鉄板級の名盤として語り継がれています。
1947年と1953年の演奏をカップリングした変則的なアル
バムですが、当時のジャズアルバムでは別に珍しくもなか
ったそうで。
なによりこの素晴らしい演奏の前ではそういった事情も
些末なことに過ぎないというもの。
特に前半8曲のクオリティの高さときたら俺の乏しい感性
と語彙では上手く表現することが難しい程で。
4曲目「I SHOULD CARE」6曲目「OFF MINOR」の2曲を
聴く為だけに購入しても充分元は取れると考えます。
スピーディーな曲では彼特有の力強い打鍵はもとより、
ムーディーな曲では情感豊かで柔らかいタッチにより、
聴き手であるこちらの脳を鼓膜を常に刺激し続けてくる
のが堪りません。
他人からバド・パウエルで何か1枚と訊かれれば、間違い
なくお薦めする1枚が本作なのでした。
それでは。