1枚聴きました。
タイガース・オブ・パンタンが4th発表以降の沈黙
期間を破り満を持して85年に発表した5thがこれ。
「THE WRECK AGE」がデモ音源等を収録した豪華
2枚組で再発されました。
4th発表後、解散しただの消滅しただの噂が絶えず
暫く経過した後、突如、ヴォーカルのジョン・デヴ
ァリルを中心に再結成をされ、85年に発表された
アルバムです。
ジョン・サイクス在籍時とは異なりキーボードを前
面に押し出した煌びやかな曲が多く、ソリッドなギ
ターサウンドは影を潜めたかと思えばさにあらず。
要所要所でしっかりとその存在をアピールする好フ
レーズを随所で聴かせてくれます。
如何にも80年代中期といった体のゴージャスな音作
りがされている点は、この時代を反映した音という
ことの証左でもあります。
キラキラサウンドの中にも名曲「SPELLBOUND」を
想起させるギターフレーズを聴かせてくれる曲もあ
ったりと、日寄ったの一言で片づけてしまうには余
りにも勿体ないアルバムの完成度。
意図的に音を変えてきたのは心機一転、再出発を果
たした彼らの意思表明でもあるのだろうと理解。
タイガースらしからぬキラキラポップなサウンドだ
からと敬遠していると損をする、そんな1枚であると
感じました。
それでは。