穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

親愛なるあなたへ

朝の氷点下な気温は結局、午前中もずっと。
けれどもハードなスケジュールも明日まで。



ゲームミュージックADK音魂を聴き込んでいます。
ニンジャコンバットニンジャコマンドー収録の
むせ返る様な濃さのディスク1を。



さて、ニンジャコンバット
当時、マジシャンロードをプレイしてすっかりアルファ電子の
虜になっていた1990年。
そんな自分の耳にアルファのネオジオ新作の話が。
しかも、ベルトスクロール・アクションらしいと聞いて
俄かに色めき立ち、もう、これ以上ないってぐらい期待が
カンカンに高まっていたところに姿を現したのは
ギャングウォーズのキャラ替えしたようなこのゲームでした・・・
まあ、それでもやり込むうちにアクの強さ故のその独特の
魅力にも気付いたわけですが。



過去に出たサイトロン版のサントラと聴き比べてみてですが、
音色的な違いは殆ど感じられません。
強いて言うならミックスの違いによる聞こえ方の違いくらいでしょうか?
最新録音盤とあまり差が感じられないのは、過去の音源が
それだけ高品質な物だったと思うことにします。



何と言ってもこのBGMのウリは、猛烈に鳴きまくるクッサいメロディー。
もう、これでもかというくらいヤケクソ気味に盛り上げてくる有様は
クサメロ愛好家も納得の仕上がり。
それに合わせてギターも鳴く鳴く。
隙あらばキュイーンと一発、チョーキングでクサいフレーズを捻じ込んで
くるので全く油断ができません。
そんなメロディーを盛り上げるために常にチキチキと耳障りな位
ハイ気味な喧しいハイハットリズムと、ドカドカ煩いスネア音が
なんといい塩梅で。
これ、マジシャンロードのそれと全く一緒のものでしょうね。
前半はそうでもないですけど後半はインナーの解説にもある通り、
和の音階を取り入れ哀愁度を増したメロディアス・ハードみたいな
曲調に変化していきます。
そして、やはり決め手はエンディング「地平の扉」
この曲はサイトロン盤に収録されていたヴォーカル・アレンジ版も
いい仕上がりでした。
FM音源とPCM音源が奏でるシンプルなメロディーがしんみりとさせ
戦いが終わった後のやるせなさや虚しさを表現しています。
曲後半からドラムなどのリズム隊が絡んでくるところも高ポイント。
PCMの音色は荒削りなものの、哀愁のメロディーに拘りぬいた
その作曲姿勢は哀メロ愛好家の胸に何かしら響くものがあるでしょう。


苦行と知りつつ、曲を聴くとやりたくなるそんなゲームなのでした。



それでは。