穏やかなる日々

日々の徒然。ゲームだったりクラシックロックやメタルだったり。

魔の世紀始まる

秋になると音楽を聴いて夜を過ごす時間が多くなります。
って、毎年そんなこと言ってますがそこは気にせずに。



というわけで今日はこれ。
カナダ出身のメロディアス・ハードロックバンド、ロッカーマの
2008年に発表された2nd「BRING IT!」です。



カナダ出身と聞いて思い出すのはラッシュやゲス・フー。
他にもバックマン・ターナー・オーヴァードライヴや
ブライアン・アダムス、そしてハーレム・スキャーレム
音の方は先に挙げたハーレム・スキャーレム等のあの系統を
想像していただければ判り易いかと思われます。
80年代後期から90年代初頭にかけて流行ったLAメタル
ロディアスロックを受け継いだ曲が彼等のスタイル。
デビュー盤でもファイアーハウスのメンバーから万全の
サポートを受けた彼等でしたが、その甲斐あってかこの2ndでは
大化けしたようです。



まるでアメリカ西海岸の空を連想させるようなカラリと爽やかな
曲の数々。
けれどもそれ一辺倒に偏らず、要所要所に哀愁のメロディーと
多彩なフックを交えた職人仕事に思わず唸らされます。
曲を盛り上げる分厚いコーラスハーモニーや、派手なテクニック
を見せたりはしなくとも鋭角的でメタリックな印象深いリフを
掻き鳴らすギターもいい仕事をしていて高ポイント。
デフ・レパード、ラット、ジャーニー、当時のメタルや
産業ロックを想起させる音やフレーズが飛び出す度にニヤニヤ
笑いがこぼれてしまうのでした。



1曲目「Badjune」で聴かせる弾けるメロディーと抜群の構成に
モトリーあたりの曲をなぞらえつつ楽しんでみたりで。
そこから捨て曲無しが続き、5曲目の「I Know」でトドメを刺しに
来るから堪りません。
キャッチーで耳に馴染み易い高い完成度の曲を連発し、
カンカンに盛り上がったところで投入されるこうした必殺の1曲。
ロディアスロック、産業ロック好きならば反応せずには
いられない、そんな好印象の1曲なのです。



ロディアスロックや産業ロック全盛期なら間違いなく
絶賛されたであろうこのアルバム。
ただ聴いているだけで気持ちが良いのです。
単なるオヤジの回顧主義と揶揄されようがこういったアルバムの
リリースが更に増えることを強く望むのです。
















それでは。